小さい頃、運動が苦手で勉強は得意だった。
しょっちゅうクラスの代表的な役に選ばれて、大体の場で「リーダー的存在」になる事が多かった。
誰とでもうまくやれる性分だったけど、親友って感じの友達は少なく、放課後や休日は、どちらかといえばワイワイみんなで遊ぶよりも、家の中で一人好きなことに没頭する方だった。
言葉にすると「秀才の運動オンチ・学級委員・オタク」というステレオタイプな言葉が当てはまり、何となくそれを自分で認めたくなくて、好きなことも極め切れずに少しブレーキをかけていたような気もする。友達のミーハーな話題に付いて行きたくて必死で流行りのテレビ見たりとか。
特に「勉強ができる」ってのは、最初自分では「俺がちゃんと勉強してるからだ」と思ってたけど、今から振り返ると、不思議なくらい足の速い奴がいたように、自分は人よりも「勉強ができる才能があった」のかな、と素直に認められるようになった。
「勉強できる才能」って、下手に自分で口にするとすげー嫌味に聞こえるのもあって、自分では特に認めづらかったのかも。勇気を出して今日は言ってしまう(笑)
人にはそれぞれ、得意不得意・向き不向きがある。もちろん才能がない分野でも、努力すればある程度までは上がる。でもある程度以上は無理。才能がない分野では一流にはなれない。残酷だけどそれが現実。
去年の秋に前職を辞めて、しばらく無職でひたすら毎日勉強して、でも勉強ばかりの毎日も意外と楽しくて、今こうして最高の環境で働けるようになって、やっと「自分はこれで良かったんだ」と自信がついてきた。
今は、「とにかく得意分野を伸ばし続けよう」と開き直っています。周りから何と言われようと、自分が好きで得意な事はとことん極めて、苦手な事は可能なかぎりスルーできるようにしていきたい。何でも際限なく頑張るよりも、絶対にそっちの方が幸せだと思うから。