PerfumeのJPNツアー、さいたま公演には大学時代の友人N(埼玉県在住)と一緒に参戦しました。そのライブのラストに追加公演が発表され、「沖縄行くか!」ってなって、沖縄にもNと一緒に参戦しました。

NはもともとPerfumeファンではなく、iPodに曲を入れて聴いてる程度でした。去年の秋に共通の友達I(Perfumeファン)の結婚式に参加した時、俺が「来年Perfumeツアーあって、彼女と新潟行って、Iと名古屋行くんだぜー!」みたいに話してて、冗談半分で「さいたまでもライブあるからNも行く?」と振ったら「いくいく!」となったのが始まりでした。ほとんどがノリで決まっていったんですが、結果的に素晴らしいさいたま・沖縄ライブを体験できたので良かったです(^^)

Nは、CDを買いません。レンタルも有料ダウンロードもしません。俺はよく知らなかったんだけど、色んな曲のMP3データを無料で落とせる怪しいサイトがいくつかあって、そういうとこからいつもダウンロードしてるみたいなのです。Perfumeの曲も前からそういうサイトで落としてiPodで聴いていたようで、JPNも無料で落としたみたいです。最初はNに「よくないよ〜」と言ってたんですが、一緒にライブに行ってみて、あながち不正ダウンロードも悪いことばかりじゃないなと最近思うようになりました。

仮にNが不正ダウンロードしていなかったとします。その場合、もともと金を払う気がないのだから当然CDを買ったりすることもなく、Perfumeをしっかり聴くことはなかったと思うのです。そうなると、俺が「ライブ行くか?」と誘っても、たぶん「興味ない」って言われたと思うのです。でも無料で落として曲を聴いてたからライブにも興味を持ってくれました。結果的にちゃんと金を払って2回ライブに行って、グッズも購入し、今ではかなりPerfumeが好きなようです。極端な言い方をすると、不正ダウンロードのお陰でPerfumeの利益に繋がったわけです!

これって動画サイトの「踊ってみた」も似たような話ですよね。うp主に悪気はないとはいえ、「踊ってみた」の音源を落としてiPodで聴くことも可能だし、そもそも許可を得ずに音源を使ってるわけなので、アップすることが著作権侵害であることは間違いないです。でもPerfume本人たちは「踊ってみた」をとても喜んでくれて、ダンスコンテストを開催するにまで至りました。俺も応募しました



これで俺は「踊ってみた」は公認されたんだ!と思って嬉しくなり、本気カメラワーク版を作りました



しかぁし!2012年元日にこれをアップしたとき、YouTubeの自動解析で引っかかって、「TOKUMA JAPANの著作権を侵害しています」と表示されてブロックされてしまったのです(ToT) ニコ動にアップしてみたら、そっちは自動解析システムが入ってないらしく、普通にアップできました。Perfumeファンが投稿した動画がブロックされた話は、前から良く聞いていました。「徳間はケチだ!」とか散々disられたりしてましたね(笑)

自分で言うのもおこがましいですが、こういうコンテンツが増えていくと、不正ダウンロードの危惧よりもファン同士で熱くなれるメリットが大きいと思うのです。ファンのコミュニティが盛り上がって、結果的にCDの売上が増えたりライブの客が増えたり、Perfumeの利益につながる。そしてそして、不正ダウンロードでさえもPerfumeの利益につながるということを友人Nから学びました。

実はこの動画、3月にPerfumeがユニバーサルミュージックに移籍したタイミングで、ブロックが解除されました!有名な「同夏大陸」もブロック解除されましたし、ユニバさんは太っ腹ですね!ありがとうございますっ!!!

最近の音楽業界は、CDやダウンロード販売の売上が全体的に落ち込んできたこともあって、ライブ中心のビジネスモデルに移行してるとよく聞きます。Perfumeに関しても完全にライブのビジネスモデルが出来上がってますよね。ファンは一か所のみならず、ツアーの各地公演に何回も足を運びます。グッズも飛ぶように売れます。(グッズの原価ってきっとめっちゃ安いですよねw)だからCDの売上がそこまで伸びなくても、不正ダウンロードが流行っても、きっとPerfumeの利益はそんなに失われないでしょう。

俺はもちろんこれからもCD買うし、なるべくみんなにも買って欲しいとは思ってます。でもPerfumeの音楽が不正ダウンロードされることで、Perfumeの不利益になるという危惧はあんまりしてないんです。むしろ逆で、最近のダウンロード違法化とかで取り締まりが厳しくなり、ネット上からPerfumeの音源が減ってしまい、ファンが減っていくのじゃないかという危惧の方が大きいです。ユニバさんの方針は今のところステキな感じです。これからも是非こんな感じでお願いしたいですね!

著作権に関わる日本の偉い皆さん、ルールを破るのを頑張って取り締まりたいのは分かりますが、そのルール自身が本当にアーティストのためになっているのか、ちょっと立ち止まって考えましょうよ。もう少し著作権保護を緩くした方が、結果的にアーティストもファンも、みんな幸せになれると思いますよ。