この前のブログで「戯曲をもっと読みます」と宣言しましたが、さっそく野田秀樹の戯曲集をKindle版で買って、大好きな「パンドラの鐘」読みました。じっくり読んでみると新たな発見があって面白いね。

タマキさんの最後のセリフ

「日本には王がいるわ 。」
「あたし達だけは知ってるじゃない 、ヒメ女とミズヲの物語 。もしアメリカが 、もうひとつの太陽を爆発させようとしたって 、王が守ってくれる 。滅びようとする日のあのヒメ女のように 、ヒメ女が 、この土地を救ったように 、王ならば 、必ずその地が滅びる前に 、きっと 、わが身を埋めるでしょう 。」

これを素直に解釈すると、長崎でパンドラの鐘が爆発したってことは、昭和天皇には古代の心が届かなかったってことになります。高校時代は俺もそう解釈してました。

でも、それから15年経った今改めて読んでみると、マッカーサーに「全ての戦争責任を負う」と伝えた昭和天皇には、ヒメ女の心が届いていたって解釈もできると思いました。というか俺はそう信じたい!

日本の天皇って決して「王」ではないじゃないですか。「君臨すれども統治せず」なので、自分の一声で何でも国が動くわけではない。「我が身を埋める」と天皇が本気で思っても、それだけじゃうまく行かないのが現実の世の中です。

野田さんは単に前者のつもりで書いたのかも知れんけど、そこの解釈は読み手の自由。だから俺の今の解釈は、「古代の心は未来に届いた。パンドラの鐘は爆発してしまったけど、それでも未来の国は滅びなかった。滅びる前の日に、未来の王は未来の国を守ってくれた」って思うことにしました!

さてさて余談ですが、何気にインパクトあったミズヲのセリフ。。。

「人はいつも未来を相手にしか戦争できない 。戦争をはじめた日 、誰もその事に気付かない 。そして人は未来に 、決して勝てない 。」

これ、開発前の見積もりが甘く、始まってみたら納期もコストも全然割りに合わないことにやっと気付いて、あとはデスマーチ赤字プロジェクトになるソフトウェア開発そのものじゃないかー!と思った次第です。。。「赤い風景」ってそういうことだったのかーー(´;ω;`)

やはり、ソフトウェア開発に演劇から得るものは大きいですね(笑)
ではでは~。