いつの間にか「アマチュア映像作家」を名乗ってYouTubeやニコ動に色々と動画をアップするようになりましたが、本格的に今のような映像制作を始めたのは、実は去年の1月からでした。フォルツァ総曲輪で、高校の放送演劇部の後輩「龍蔵」が働いているのですが、龍蔵が企画した「映像製作講座」というのが2011年の1〜3月にあってそれを受講したのがきっかけです。そこでは1人1作品を作ることになっていて、僕は龍蔵に密着したドキュメントを作りました。

その発表会の日が、ちょうど1年前の3月11日だったのです。1〜3月にかけて取材・編集して番組が完成して、「さあ今日は上映会だ!」という日の日中、仕事してたらフロアがざわざわし始めました。隣の後輩が「揺れてますね」って言ってるんですが、最初あんまりわかりませんでした。でも次の瞬間、どーん突き上げる感じの揺れを感じました。何となく「遠くでとても大きな揺れがあった」ような気がしました。

確かYahooニュースで情報見てたと思いますが、とんでもない地震だと分かりました。震度は7、大津波警報の高さは10m以上、会社でテレビは見れなかったのですが、Twitterを見ると「NHKやばい!NHKやばい!」とのツイートが多数。NHKで、街が津波に飲まれていく様子をヘリから生中継しているようでした。午前中あんなにワクワクしていたのに、気分が180度変わってしましました・・・

17:30に仕事が終わり、先輩のワンセグでニュース見せてもらって、あまりの津波のひどさに言葉を失いました。19:30からフォルツァで上映会だったのでグランドプラザで彼女と待ち合わせてたんですが、グランドプラザの大スクリーンで津波のニュースが流れており、こんなに酷いことになってるのに、上映会なんかしていていいんだろうかという気持ちになりました。

上映会は楽しく終わり、そのあと打ち上げで飲みに行き、一時地震のことは忘れていました。

夜は龍蔵の家に泊めてもらったのですが、龍蔵のお母さんにテレビ見るように言われてテレビ付けたら、当然どのチャンネルも地震のニュース。石油コンビナートが火事になってる真夜中の生中継がかなり衝撃的でした。床につきましたが、余震で富山も何度も揺れました。落ち付きませんでした。

「映像製作講座」以来、映像制作の面白さに再び目覚めて、色々作品を作っては動画サイトにアップしています。でも、そのきっかけとなった講座の発表会が東日本大震災の日だったということで、僕の中で映像制作と震災が切っても切れない縁になってしまったのでした。いいとか悪いとかではないのですが、今後も震災のことを考える時、映像製作講座を思い出すでしょう。

映像製作講座で作った作品はコチラ。龍蔵はこの春から東京に行くそうです。頑張ってこいよ!


今日で震災から1年になります。亡くなった方々のご冥福と、1日も早い復興をお祈りしています。